Photoshopのワークスペース（編集画面）は自分が使いやすいようにカスタマイズできます。
けれど、Photoshopを使い始めたばかりだと、作業の途中でツールの場所がわからなくなったり、参考書やチュートリアルの表示と自分のPhotoshopワークスペースの配置が異なっていたりして、「あれどこだっけ？」って悩んだりすることもありますよね？
ということで、Photoshopワークスペースに表示される各部の名称、ワークスペースのカスタマイズと初期化、ワークスペースの保存や削除について説明しますね。
「あれどこだっけ？」が無くなると作業効率がアップしますよ♪
Photoshopワークスペースを構成するパーツ
ワークスペースに表示されるパーツを色分けしてみました。
アプリケーションバー
上図、青色で示した部分です。
メニューバーと呼ばれることもあります。
[ファイル]、[編集]、[イメージ]、[レイヤー]、[選択範囲]などが表示されている部分です。
ツールパネル
上図、黄色で示した部分です。
要素の移動や切り抜き、塗りつぶし、テキストなど、画像処理・画像加工に使うツールが表示される部分です。
関連性のあるツールはグループ化されていて、ツールパネルに表示されるアイコンを長押しすると、関連するツールがサブウィンドウで表示され、選択できます。
オプションバーコントロールパネル
上図、緑色で示した部分です。
ツールパネルで選択中のツールのオプションを入力・設定できます。
この部分は、「オプションバー」と呼ばれることもありますが、Adobeのヘルプには「オプションバーコントロールパネル」と記載されていますので、こちらではこの名称を使います。
パネル
上図、赤色で示した部分です。
この部分に表示させたいパネルは、アプリケーションバーの[ウィンドウ]をクリックして展開し、サブメニューに表示されるパネル名をクリックしてチェックをつけます。
下図のサンプルでは、「カラー」、「プロパティ」、「レイヤー」にチェックがついているので、これらがパネル部分に表示されています。
チェックがついているパネル名をクリックすると、そのパネルはパネル領域に表示されなくなります。
ちなみに、上図赤枠の下にある「オプション」と「ツール」にもチェックがついていますので、ツールパネルとオプションバーコントロールパネルがワークスペースに表示されています。
これらのチェックを外すと、ツールパネルとオプションバーコントロールパネルはワークスペースに表示されなくなります。
上記画面で表示・非表示を切り替えるには、サブメニューに表示されている項目をクリックするだけです。
ドキュメントウィンドウ
冒頭のサンプルで車の運転席が表示されている部分をドキュメントウィンドウと呼びます。
加工・処理する画像が表示される部分です。
ワークスペースのカスタマイズ
ドキュメントウィンドウをできるだけ大きく確保したいとか、作業で使うパネルが多いとか、あるいはもっと単純に「ここにある方が手が慣れているから」など様々な理由があると思います。
ご自分にとって使い勝手が良いように、ワークスペースをカスタマイズしてみましょう。
カスタマイズしたワークスペースの設定は保存できますし、Photoshopのワークスペース初期設定にもどすこともできます。
作業しやすいご自分の作業環境を整えるためのヒントをいくつかご紹介しましょうね。
ツールパネルとパネルの展開・移動・ドッキング
Photoshopワークスペースのツールパネルとパネルは、任意の場所に移動したりドッキング（連結・合体）できます。
下図を参照してください。
「小さな二つの三角 」（下図左側）と、その下の「バーコードみたいな印」がありますね。
小さな二つの三角で表示を切り替える（展開する・たたむ）
上図左側を見てください。
ツールパネルの最上部に小さな二つの三角がありますね（三角は右向き）。
この三角アイコンをクリックすると、1列で表示されていたツールアイコンが2列で表示されます。
ツールアイコンが2列で表示されているときに（三角の向きは左向き）、この二つの三角アイコンをクリックすると2列表示から1列表示に変わります。
ツールパネルとパネルを移動する
次に、上図右側を見て下さい。
二つの小さな三角の下に、バーコードみたいなアイコンがありますね。
このバーコードみたいなアイコンをクリック＆ドラッグすると、パネルを任意の場所に移動できます。
ワークスペースの任意の場所でクリック＆ドラッグ＆ドロップすると、そのパネルはワークスペース上の任意の場所にフロートして表示されます。
このバーコードみたいなアイコンをクリックしたままワークスペースの右端までドラッグすると、上図のように青く表示されるようになります。
この状態でクリック解除すると、その場所にパネルは固定表示（ドッキング）されます。
パネルの表示を調整する
パネルの表示幅を調整する
冒頭の図、赤で示したパネルはたたんでアイコンだけを表示することもできます。
パネルの右上にある二つの右向き三角 をクリックすると、パネルをたたむことができます（上図中央参照）。
もっと表示幅を狭くしたいなら、パネルの左端にポインタを合わせてみてください。
「左右矢印（ ↔ ）」が表示されたら右方向にクリック＆ドラッグしましょう。アイコンだけが縦一列に表示されます。
たたんだパネルのアイコンをクリックすると、上図左のように選択したウィンドウが表示されます。
表示されたウィンドウパネルの最下部にポインタを合わせると「上下矢印（ ↕ ）」が表示されますので、作業しやすいサイズに変更しましょう。
パネル表示の高さを調整する・表示中のパネルを閉じる
パネルに表示されているタブグループを閉じる（パネルから非表示）にするのではなく、タブグループの見出しだけ表示したいと思うことはありませんか？
下図一番右の状態で、タブグループの空白（余白）部分をダブルクリックすれば、パネルからタブグループを閉じることなく見出し部分だけを表示できます（下図右から2番目を参照）。
同様に、見出し部分だけが表示されている状態で空白（余白）部分をダブルクリックすれば、展開して詳細を表示できます。
一方、パネルに表示されているタブグループをパネルに表示させたくないときは、タブグループの右端にある3本線をクリックして表示されるサブメニューで下記いずれかを選択しましょう
「閉じる」を選択すると表示中のタブがパネルから消えます。
「タブグループを閉じる」を選択すると、グループとして表示されているすべてのタブがパネルから消えます。
ツールパネルやパネルの表示をカスタマイズして、作業しやすい環境を整えましょうね！
Photoshopワークスペースの保存・初期化・削除
ワークスペースを保存する手順
使いやすいワークスペースは、保存しておきましょう。
カラーテーマは保存されませんが、ワークスペースのパーツ配置は保存でき、いつでも呼び出すことができます。
アプリケーションバーの[ウィンドウ] ＞ [ワークスペース] ＞ [新規ワークスペース] と進みます。
あるいは、Photoshopワークスペース右上に表示されるワークスペース アイコン（上図下側の赤枠）を展開しても[新規ワークスペース]が表示されます。
次に、保存するワークスペースの名前を入力します（上図中央参照）。
ここでは、「yukaのワークスペース」と名前を付けて、[保存]をクリックしました。
保存後、アプリケーションバーの[ウィンドウ] ＞ [ワークスペース] と進むと、上の手順で保存したワークスペースが選択されている（チェックが付いている）ことが確認できます。
前述の通り、ワークスペース右上のワークスペースアイコンを展開しても同じように保存したワークスペースが選択されていることが確認できます。
ワークスペースを初期化（リセット）する手順
作業をしているといろいろなウィンドウをパネルに追加したり閉じたりしますよね？
ワークスペースは、保存時の状態に戻す（リセット）ことができます。
アプリケーションバーの[ウィンドウ] ＞ [ワークスペース] ＞ [●●●ワークスペースをリセット] を選択しましょう。
※●●●は、保存したワークスペースの名前です。
手順はこれだけ。カンタンでしょ？
ワークスペースを削除する手順
保存したワークスペースを削除する手順を説明しますね。
最初に、アプリケーションバーの[ウィンドウ] ＞ [ワークスペース] と進み、下図左の赤枠で囲んだ部分のいずれかを選択します。
下図のサンプルでは、[初期設定]を選択しました。
これは、サブパネル最上部に表示されている保存済みワークスペース（下図サンプルでは[yukaのワークスペース]）のチェックを外すためです。
次に、再度アプリケーションバーの[ウィンドウ] ＞ [ワークスペース] と進み、[ワークスペースを削除]を選択します（下図中央）。
ワークスペースを削除のウィンドウが表示されます（下図右）ので、プルダウンから削除するワークスペースを選択し、[削除]をクリックします。
「ツール、ヘルプなどを検索」を活用しよう！
Photoshopの「ツール、ヘルプなどを検索」を使うと、「あれ、どこだっけ？」に悩むことが無くなりますよ。
「ツール、ヘルプなどを検索」は、オプションバーコントロールパネルの右端にある虫眼鏡 アイコン（下図左を参照）をクリックしましょう。
「もっと知る」ダイアログが表示されますので、検索したいツールやウィンドウに関連する単語を入力します。
下図のサンプルでは、「ヒストリー」と入力しました。
単語を入力しただけで、下図中央のように関連する事柄の一覧が表示されます。
検索結果の該当箇所にポインタを乗せると、それがどの場所にあるのかが表示されます。
下図右のサンプルは「ヒストリブラシツール」にポインタを乗せた状態。
ツールパネルのヒストリブラシツールの場所が、青い吹き出しで表示されていますね。
また、検索結果の該当箇所をクリックすると、そのツールを選択できます。
「ツール、ヘルプなどを検索」でウィンドウを検索した場合も同様です。
下図中央のように「ヒストリーウィンドウ」にポインタを乗せると、そのウィンドウの場所が表示されます。
検索結果一覧の「ヒストリーウィンドウ」をクリックすると、ヒストリーウィンドウが展開された状態でパネルに追加表示されます。
Photoshopワークスペースのユーザインターフェイスをカスタマイズする（色を変えるなど）
Photoshopワークスペースのカラーテーマをダーク系かライト系に変更することもできます。
アプリケーションバーの[編集] ＞ [環境設定] ＞ [インターフェイス] と進むと上図の画面が表示されます。
カラーテーマ欄の4つの選択肢からお好みの色を選択してください。
色を選択した後、[OK] をクリックすると、カラーテーマが適用されます。
以上 作業しやすい環境を整えて、Photoshop作業の効率アップにつなげてください。
ご参考になれば幸いです♪