それでは早速、家庭用DVDプレイヤーで再生できるDVDを作っていきましょう♪
今回は、プロジェクトの初期設定、メニュー作成(含 オリジナル画像の作成と適用)、メニュー文字化けの解消についての説明です。
プロジェクトの新規作成
DVD Stylerインストール後にデスクトップに作成されるショートカットをダブルクリックしてDVD Stylerを起動しましょう。
下図のように「ようこそ」ダイアログが表示されます。
「ようこそ」ダイアログでは、DVD作成プロジェクトの初期設定ができます。
はじめてDVD Stylerを使う方のために、項目ごとに説明しますね。
「ようこそ」ダイアログの設定項目
新規プロジェクト・プロジェクトを開く
「新規プロジェクト」か「プロジェクトを開く」のどちらかを選びます。
保存済みのDVD Stylerのプロジェクトがあれば、「プロジェクトを開く」直下の「既存のプロジェクトファイルを開く」を選択するとその下に保存済みプロジェクトファイルが表示されます。
ディスクラベル
ディスクラベルを命名します。
このラベル名はPCで表示されるだけのモノで、作成するDVDのタイトルとして表示されるものではありません。
半角英数で任意の名前を付けましょう。
ディスク容量
動画を焼き付けるDVDの容量を確認しておきましょう。
ディスク容量欄のプルダウンから、使用するDVDの容量を選択しましょう。
単層DVDは4.7GB、二層DVDは8.5GBです。
映像のビットレート
ビットレート(bits per second)は動画1秒あたりのデータ量を示す値で、Bit/sやbpsと表記されます。
ビットレートが高い動画ほど、データ量が多く高画質です。
単層 DVD (容量 4.7 GB) 1枚には、良品質の動画 (ビットレート 4.5 MBit/s 以上) を 126 分まで記録できますので目安にしてください。
プロジェクト新規作成時のダイアログで映像のビットレートを「自動」にすると 126 分を超える動画でも記録できますが、動画の長さによって画質は自動的に落ちてしまいます。
プルダウンでカスタムを選択すると、右隣に映像のビットレート数値を入力できるようになります。
音声のビットレート
音声のビットレートも映像同様1秒あたりのデータ量を示す値です。
一般的にはビットレートが高いほど高音質になりますが、むやみに高い数値にしてはいけません。
音声のビットレートが高い、すなわち、1秒間の音声データ量が多いと、動画に記録されているノイズも強調されてしまうからです。
128KBit/s(128kbps)を目安にしてください。
タイトルの既定のポストコマンド
タイトルの既定のポストコマンドは、DVD内の1つのタイトル(=動画)の再生後、どのようなアクションを実行するかを設定する項目です。
これから作成するDVDに収録する動画が1本だけの場合もあるでしょう。
また、運動会で撮影した動画が、開会式1本、組体操1本、リレー1本あり、これら3本の動画を1枚のDVDに収録するケースもありますよね。
タイトルの既定のポストコマンドで、動画の各セクションの再生が完了したときに、メインメニューに戻るのか、セクションメニューに戻るのか、あるいは、次のセクションを続けて再生するのかを設定することができます。
最後のメニューを呼ぶ: DVDに設定するメニューの一番最後のメニューに戻ります。例えば、DVDにトップメニューとセクションメニューを設定するなら、「最後のメニューを呼ぶ」を選択すると動画再生後、セクションメニューに戻ることになります。
ルートメニューを呼ぶ: トップメニューに戻ります。
次のタイトルを再生: メニューには戻らず、次の動画を再生します。
映像形式・縦横比・音声形式
映像形式は、NTSCを選択します。
NTSC(National Television System Committee)とPAL(Phase Alternation Line)はどちらもテレビ放送規格で、日本、米国、カナダ、中南米などNTSCを採用していて、PALを採用しているのは欧州、アフリカ、中国、オーストラリア、ブラジルなどの国々です。
日本のDVDプレイヤーはNTSC方式を問題なく再生できますが、PALは再生できないというものもありますので、NTSCを選択するのが良いでしょう。
構成比は、16:9または4:3のどちらかを選択します。
構成比(アスペクト比)は画面の縦横比です。
16:9(幅16、高さ9)の画面比率で「ワイド」とも呼ばれています。最近は16:9が主流で、YouTubeのアスペクト比も16:9です。
一方、4:3(幅4、高さ3)の画面比率で「スタンダード」とも呼ばれています。アナログテレビや古いPCモニターは4:3でした。
ただし、スマートフォンのカメラアプリで動画のサイズを4:3にしている場合なども考えられます。
どちらを選択するかは、DVDに収録する元動画の構成比(アスペクト比)に合わせるのが良いです。
音声形式は、AC3を選択します。
AC3(ドルビーデジタル)は、DVDやBlu-rayの音声コーデックとして使用されるコーデックで、動画とセットと使用されるコーデックなので、これ単体の音声ファイルとして使用される事はありません。
MP2もDVDの音声コーデックとして使用されるコーデックです。テレビデジタル放送やデジタルラジオでは一般的に使われていますが、オーディオプレーヤではあまりサポートされておらず、DVDプレイヤーの中にはMP2音声を再生できない機種もあるようです。
上記項目の設定が終わったら、[OK]を押しましょう。
新規プロジェクトの設定最終確認
「ようこそ」ダイアログの設定が終わり[OK]を押すと、最終確認ウィンドウが表示されます。
誤りがあればこのダイアログで修正して[OK]を押しましょう。
[OK]を押すと新規プロジェクトの作業ウィンドウに代わります。
以上 DVD Stylerの新規プロジェクトの初期設定項目の説明でした。
ご参考になれば幸いです♪
次のステップ「動画メニューの作成と文字化けの解消」は、こちらをご参考になさってください。
その他のステップもご参考に!