時節柄、リモートワークの機会が増えてきましたね。
かく言う私は、ウェブ制作等の仕事柄ノートパソコンを持って外出することが多くあり、会社のパソコンに保存してあるクライアント様の資料を参照しなければならない場面が少なくありませんでした。
このため、Googleリモートデスクトップにはかなり前からお世話になっていました♪
複雑な設定は不要で、Windows PC、Mac、タブレット、スマホなど、リモート接続する機種を問わない超便利なGoogleリモートデスクトップの使い方を説明しようと思います。
Googleリモートデスクトップとは
GoogleリモートデスクトップとMicrosoftリモートデスクトップの違い
Googleリモートデスクトップなら、Googleのウェブブラウザ「Chrome」の拡張機能を使って、ひとつのPCから別のPCを遠隔操作できます。
つまり、社外からウェブを介して社内のパソコンにアクセスし、社内のパソコンを遠隔操作できるというとても便利な機能です。
Windows10 Pro版 や Enterprise 版ならリモートデスクトップの機能がありますが、Home版はリモートデスクトップを使うことができません。
また、外部のMacから社内のWindows PCを遠隔操作する場合、MacからWindows PCへのリモートアクセスをするためには Apple App Storeでアプリをダウンロードして設定をする必要がありますし、社内ネットワークに導入されているセキュリティソフトの例外処理設定をしなければならないなど、ちょっと面倒な手間がかかってしまうことがあります。
この点、Googleリモートデスクトップなら複雑な初期設定無しで会社のパソコンにアクセスでき、外部から会社のパソコンそのものを遠隔操作できるので、利便性は高いと言えるでしょう。
Googleリモートデスクトップに必要なもの
Googleリモートデスクトップを使うために必要なモノは3つだけです。
Googleリモートデスクトップを設定するおおまかな流れ
おおまかな流れは4ステップです。
- 最初に外部からアクセスしたいパソコン(以下 便宜上会社のパソコンと書きます)にGoogle Chromeブラウザがインストールされているかを確認しましょう。
Chromeブラウザがインストールされていなければ、インストールします。 - 次に、会社のパソコンのChromeブラウザにGoogleリモートデスクトップ拡張機能を追加して、共有するための設定を行います。
- あわせて、外部のパソコンからいつでも遠隔操作できるようにするために、会社のパソコンの電源とスリープの設定を変更します。
- そして最後に、外部のパソコンにGoogle Chromeブラウザがインストールされていることを確認し、Googleリモートデスクトップ拡張機能をインストールします。
それでは、具体的な手順を説明しましょうね。もちろん、超図解で!
Googleリモートデスクトップを導入する手順
STEP 1. 会社のパソコンでGoogle Chromeブラウザ開く(もしなければダウンロードする)
会社のパソコンにChromeブラウザがインストールされているかを確認してください。
Windows PCのタスクバー(モニタ最下部にアプリのアイコンが表示される黒い帯部分)にChromeブラウザのアイコン(上図参照)があるかを見てみてください。
タスクバーにアイコンがあれば、クリックしてChromeブラウザを開きましょう。
もしもタスクバーにChromeブラウザ アイコンが無い場合、Windowsメニューアイコンの隣にある「ここに入力して検索」欄に「Chrome」と入力してChromeブラウザを開いてください。
それでもChromeブラウザが見つからない場合は、Google Chromeダウンロード ページからダウンロードしてください。
STEP 2. 会社のパソコンのChromeブラウザにGoogleリモートデスクトップ拡張機能を追加する
Chromeリモートデスクトップ拡張機能をダウンロードする
会社のパソコンでChromeを開きます。
アドレスバーに「remotedesktop.google.com/access」と入力して[Enter]を押します。
(または、上のテキストリンクをクリックしてもChromeリモートアクセスのページを開くことができます。)
[リモート アクセスの設定] に表示される「ダウンロード 」をクリックしましょう。
Chromeウェブストアが起動します。
ウィンドウ右上にリモートデスクトップを使用するGmailアドレス(Googleアカウント)が表示されていることを念のため確認しておきましょう。
[Chromeに追加]をクリックしましょう。
確認ウィンドウが表示されたら、「拡張機能を追加」を選択します。
パソコンの名前を入力する
拡張機能の追加が終わると、画面右上にChromeリモートデスクトップ拡張機能が追加された旨がウィンドウで表示され、画面中央部に「名前の選択」ウィンドウが表示されます。
そのパソコンのデバイス名が初期値として表示されますが、「会社のパソコン」などわかりやすい名前に書き換えておくのが良いと思います。
パソコンの名前を入力したら、[次へ]を押します。
ChromeリモートデスクトップのPIN(暗証番号)を決める
Chromeリモート デスクトップのインストールが完了すると、外部の端末から会社のパソコンの遠隔操作接続を可能にするためのPIN(暗証番号)を入力するウィンドウが表示されます。
PINは、半角数字6桁以上でなければなりません。
覚えやすい数字を入力しましょう。
PINは外部の端末から会社パソコンへのアクセスをするための暗証番号ですから、他者に漏れないように注意しましょう。
上と下に同じPINを入力したら、[起動]を押します。
画面中央部の「このデバイス」欄に先ほど入力したパソコンの名前(「会社のパソコン」など)が表示され、オンラインになっていることを確認しましょう。
これで、このパソコンに外部の端末からリモートアクセスできるようになりました。
STEP 3. 会社のパソコンの「電源とスリープ」の設定を変更する
会社のパソコンの電源設定が、一定時間経過後電源オフになったりスリープになったりすると、外部のパソコンから遠隔操作できなくなってしまうので、パソコンの「電源とスリープ」の設定を変更しておきましょう。
画面右下のWindowsメニューで「設定」(ギア アイコン)を選択し、下図の画面で「システム」を選択します。
次画面の右ペインから「電源とスリープ」を選択し、画面とスリープの両方を「なし」に変更します。
これで会社のパソコンは常時オンの状態を保つことができます。
以上で会社のパソコンの設定は終了です。
次に、外部の端末を設定します。
外部のパソコンにGoogle Chromeブラウザがインストールされていることを確認し、Googleリモートデスクトップ拡張機能をインストールする
上述「Googleリモートデスクトップを導入する手順」の「STEP 1. 会社のパソコンでGoogle Chromeブラウザ開く(もしなければダウンロードする)」と「STEP 2. 会社のパソコンのChromeブラウザにGoogleリモートデスクトップ拡張機能を追加する」とまったく同じ手順で、外部のパソコンにChromeブラウザをインストールし、Chromeリモートデスクトップ拡張機能を追加します。
以上で遠隔操作する側のリモートデスクトップ設定が終わりました!
画面は下図のように表示されているはずです。
リモートのデバイス: リモートアクセス先のパソコン(会社のパソコン)
このデバイス: 操作中のパソコン(家のパソコン)
会社のパソコンにリモートアクセスしよう!
上図の画面で「リモートのデバイス」として表示されている会社のパソコンが「オンライン」と表示されていることを確認し、リモートのデバイスのパネルをクリックします。
新しいブラウザが起動して「接続しています」ダイアログが表示された後、リモートアクセス先のパソコン名が表示され、PIN入力を求められます。
PINを入力し、青丸の→をクリックします。
接続が完了すると、ダイアログが消え、会社のパソコンが表示されます!
お疲れ様でした!!
以上 ご参考になれば幸いです♪