Googleサーチコンソールの教科書:検索パフォーマンス

Googleサーチコンソール Search Console

それでは、Googleサーチコンソールのひとつ目の項目「検索パフォーマンス」を見ていきましょう。

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検索パフォーマンスでわかること

サーチコンソールの検索パフォーマンスでは、以下の事柄がわかります。

検索パフォーマンス

このレポートを開いた時点では、[検索タイプ:ウェブ]、[日付:過去3か月間]になっていますが、初期表示フィルタの鉛筆マークをクリックすれば両方とも変更できます。

また、[+ 新規]をクリックして別のフィルタを追加してデータを表示できます。

検索パフォーマンス フィルタ変更

サーチコンソール 検索パフォーマンスのグラフに表示される内容

  • 合計クリック数: 検索結果表示画面でクリックされた数(折れ線グラフは青色)
  • 合計表示回数: 検索結果に表示された回数(折れ線グラフは青緑色)
  • 平均CTR: 合計表示回数に対するクリック数の割合
  • 平均掲載順位: 検索結果でのサイトの平均掲載順位

ただし、「平均掲載順位」は何番目に表示されたかの単純な平均値ではありません。検索結果画面に表示される様々な要素(青リンクのページタイトル、AMPカルーセル、強調スニペット、ナレッジグラフカードなど)を勘案して算出されるものです。

CTRは、Click Through Rate のことで、日本語では「クリック率」、「クリックスルー率」、「シーティティーアール」と言われることが多いです。表示回数に対してクリックされた割合なので、単純な割り算で計算できます。
CTR = (クリック数)÷(表示回数) × 100

検索パフォーマンス グラフ下の表:クエリ

検索パフォーマンス グラフの下に具体的なデータの表が表示されます。

クエリページデバイス検索での見え方日付と項目が並んでいます。

最初に、クエリを説明します。

クエリquery (問い合せる)という英語で、ITの分野では、データベースからデータを抽出する際の条件のことを意味します。検索エンジンに対してどのような抽出条件が使われたか、つまり、検索に使用された語句が「検索クエリ」です。

検索パフォーマンス クエリ

画面上部のフィルタ(上図の例では、[検索タイプ:ウェブ]、[日付:過去3か月間])で抽出された検索ワードが一覧表示されます。

何回クリックされたか、検索結果画面に何回表示されたかは、右上の[クリック数]、[表示回数]をクリックして昇順・降順の並べ替えができます。

表示行数を増やしたい場合は、右下の[ページ当たりの行数]を選択しましょう。

各検索クエリ(1行)をクリックすると、[検索キーワード:(選択したクエリ)]がフィルタとして追加され、[検索タイプ:ウェブ]、[日付:過去3か月間])、[検索キーワード:(選択したクエリ)の3つの条件で抽出されたパフォーマンス データがグラフに表示されます。

この操作で、その検索クエリ(検索キーワード)が指定した期間に検索結果画面に何回表示されて何回クリックされたかが数字と折れ線グラフで、そして、そのクエリの平均掲載順位と平均CTRを数字で確認できます。

狙い通りに優秀な検索キーワード、思っていたほどパフォーマンスが良くないキーワード、予想していなかったけれど優秀なキーワードなどが見つかります。

[表示回数]の上にある下向き三角(三本線)をクリックすると、関連する項目のチェックボックスが表示されます。ここにチェックを入れてフィルタの条件をつけ足し、さらにデータを絞り込んでみましょう。

その隣にあるダウンロード アイコンでサーチコンソールのデータをエクスポートできます。エクスポートの形式は、.csvかGoogleスプレッドシートの2種類です。

検索パフォーマンス グラフ下の表:ページ

次に、ページを見てみましょう。

一覧表示、表示行数を増やす、クリック数・表示回数での並べ替えは、クエリで説明した操作と同じです。

検索パフォーマンス ページ

ページの一覧表にはURLが表示されます。自分のサイトなのでURLをみれば、「あ~、あのページかぁ」とわかるとは思いますが、ページ数が多くなったり、ページのURLの文字列を見ただけではどのページかわからないこともあるかもしれません。

ページの行にポインタを合わせると、クリック数の左横にふたつのリンクが表示されます。

右上を指す矢印が付いた四角のマークをクリックすると、そのページが新規タブで表示されますので、「あ~、このページね」とすぐに確認できます。

その隣に表示される虫眼鏡マークは、そのページのURL検査を表示するためのリンクです。

URL検査では、そのURLがGoogleにインデックスされているか、サイトマップ送信済みか否か、モバイルフレンドリーか否か、その他、Googleが検知した拡張に関する情報を確認できます。

検索パフォーマンス グラフ下の表:国

次は、です。

使い方は、先の項目と同じです。

検索パフォーマンス 国

Googleにインデックスされたり適切なSEOをしていると日本以外の国からもアクセスされるようになります。もちろん、サイトの言語が日本語なので日本からのアクセスは圧倒的に多いですが、「このサイトを翻訳する」といった機能を使って訪問してくれているのかなぁと思っています。

このシリーズの後段(現在執筆中の別記事)で紹介する予定ですが、私が管理しているサイトは日本以外の国のサイトからもリンクを頂戴しているページが複数あります。日本語圏以外でご紹介いただけているというのはうれしい限りです。m(_ _)m

リンク元サイトについてもサーチコンソールで確認できます。

検索パフォーマンス グラフ下の表:デバイス

デバイスは接続端末の種類で、PC、モバイル、タブレットの3タイプです。

検索パフォーマンス デバイス

メインターゲットがPCユーザなのかモバイルユーザなのかを確認できます。

デバイスと国のフィルタを同時に実行すると、国によってデータの状況が違っていて思いろいなぁと思ったりしました(余談ですが)。

検索パフォーマンス グラフ下の表:検索での見え方

検索での見え方はリッチリザルトの種類やAMPなどの特殊な検索結果の機能が確認できるとのことですが、私のサイトではまだ十分に認識されていないようで、「データがありません」と表示されてしまいます(><)。

現在サイト改良中。結果は後日アップしますね。

検索パフォーマンス グラフ下の表:日付

日付で検索状況をチェックすることもできます。

 

検索パフォーマンス 日付

日付の行を選択すると、画面上部の日付フィルタ(上画像の例では[日付:過去3か月間]となっているところ)が選択した日付(1日)に変わり、その日の検索状況を確認できます。

いろいろなフィルタを使って、検索パフォーマンスの改善につなげるヒントを見つけていきましょう!