WordPress:初心者向け ブログの始め方 その1~サーバ・ドメイン手配からインストールまで~

ワードプレスをはじめよう_事前準備からインストールまで WordPress

WordPressがどどのようなものかはすでにご存じのことと思います。

WordPressは、htmlの知識がなくても(ある程度の知識はあったほうがラクですが、それはおいおい覚えていけばよいです)、ブログを作成・運営できるプログラムです。

このシリーズでは、初めてワードプレスでサイトを構築する初心者向けに、最初の一歩からの手順をわかりやすく説明しますね。

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WordPressサイトの構築に必要なモノ

パソコンのほかに必要なモノは2つです。

WordPressは無料で使えるので必要なモノには含めていません。

  1. ドメイン: ブログサイトのアドレス(URL)
  2. サーバとデータベース: WordPressをインストールして、ブログサイトのコンテンツを保存する場所

ドメイン

ドメインはサイトのアドレスになる文字列です。
例えば…
https://example.com
というURLですと、”example.com“の部分がドメインです。
他者が取得済みのドメインを使うことはできません。
誰も使っていないドメインを取得するか、他者取得済みのドメインが入手可能な状態になるまで待つかのどちらかを選択しなければなりません。
最近は、TLD(上述の例で、”.com”に相当する部分)の種類が増えてきていますので、よほど強いこだわりがない限り、[好みの文字列]+[TLD]の組み合わせをすぐに取得できます。

ドメイン登録とレンタルサーバを一括契約する

レンタルサーバ会社やプロバイダーでドメインを取得・登録できます。
各会社により提供価格が異なりますので、事前に調べておきましょう。
小規模な制作会社の中には(すべてではありませんが)、登録者名義や登録者の連絡先メールアドレスを制作会社のモノで登録されてしまうケースもあるようです。後々ドメインの管理を移管する場合などにトラブルになる可能性もありますので、注意しましょう。ドメイン新規登録手続きを制作会社等に代行してもらう場合は、ドメイン登録者名義と連絡先は自分とし、技術担当者の連絡先を代行先に指定するなどの方法を取るのが良いでしょう。
これから構築していくサイトは自分の財産になるものですから、ドメイン登録は信頼できるレジストラ(ドメイン管理団体)に申し込むのが無難です。
レンタルサーバー会社の多くはドメイン登録も扱っているところが多いです。
この記事では、さくらインターネットの例を紹介します。

レンタルサーバーとドメインを契約しよう

さくらインターネットは、スペックのバリエーションが多いレンタルサーバ会社です。加えて、ドメインの登録・管理やSSLどサイト運営に必要なモノをすべて取り扱っています。ファイルをサーバにアップロードする機能やアップロード済みファイルを直接操作できるファイルマネジャー機能も使いやすいのでおすすめです。



レンタルサーバプランは複数ありますが、一番安価な「ライト」プランはWordPressが使えませんので「スタンダード」以上に申し込みましょう。

さくらインターネット プラン一覧

さくらインターネットのレンタルサーバを新規で申し込む手続きで、同時に独自ドメインの登録申請もできます。

レンタルサーバと同時に独自ドメインを申し込むなら、[お申込み]リンクをクリックした後に表示される下図の画面で[独自ドメインも取得する]をチェックしましょう。

とりあえずサーバだけレンタル契約をして、独自ドメインを後日サーバに追加することもできますので、独自ドメインをいつ取得するかはお好みで。

さくらインターネットで独自ドメインを同時に申し込む

契約申し込み手続きを完了すると、[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせお申し込み受付完了のお知らせ [(会員ID)]の2通のメールが届きます。

サーバ利用に必要な情報は仮登録完了のお知らせにすべて記載されていますので、大切に保管しましょう。

サーバーコントロールパネルにログインしよう

先にも書きましたが、独自ドメインは後日追加可能です。
仮のURL(さくらのレンタルサーバが提供する「初期ドメイン」)の状態でもWordPressをインストールして動かすことはできます。

WordPressを動かすためには、最初にデータベースを設定しなければなりません。

仮登録完了のお知らせの《サーバコントロールパネル ログイン情報》に基づき、サーバコントロールパネルにログインします。

サーバコントロールパネル ログインに必要な情報
ドメイン: 初期ドメインまたは追加したドメイン
パスワード: 契約申し込み時に設定したパスワード

あるいは、さくらインターネットウェブサイトの[会員ログイン]または[コントロールパネル]のリンクからもコントロールパネルにログインできます。

[会員ログイン]からアクセスした場合は、[契約情報] > [契約サービスの確認] > [サーバ設定]と進みましょう。

なお、さくらインターネットの[会員ログイン]からログインする際は、仮登録完了のお知らせメールに記載されている会員IDと契約申し込み時に設定したパスワードが必要です。

データベースを設定しよう

コントロールパネル左側に表示される操作メニューの[アプリケーションの設定]で[データベースの設定]をクリックしましょう。

データベースの設定の場所
さくらのサーバ「スタンダード」プランと「プレミアム」プランでは[アプリケーションの設定]パネルの中にあります。
[ビジネス]プランと[ビジネスプロ]プランの場合、[サーバツールの設定]パネル内に[データベースの設定]があります。

アプリケーションの設定からデータベースの設定へ

サーバコントロールパネル左に表示される操作メニューから、[アプリケーションの設定]パネルの中にある[データベースの設定]を選択します。

新規作成をクリックしましょう。
下図の画面に切り替わったら[データベースの新規作成]をクリックします。

作成できるデータベースの数はプランごとに異なります。
スタンダード20個・プレミアム50個・ビジネス100個・ビジネスプロ200個データベースユーザ名は、初期アカウント名です。1つのサーバ契約内で複数のデータベースを設定できますが、接続用パスワードはそれらすべてのデータベースに対して共通となります。
データベースのバージョン: 5.7しか選べませんので、そのままにしておきます。
データベース名: 初期ドメインのアカウント名_[1文字以上16文字以内の半角]となります。入力欄に任意の文字列を入力します。
接続用パスワード: 使える文字は、半角大文字・小文字、半角数字、ハイフン、アンダーバーです。
データベース文字コード: utf8mb4 を選択するのが無難だと思います。
データベースの新規追加
[同意する]をチェックして、[データベースを作成する]をクリックしましょう。
これでデータベースの設定は終わりです。
utf8 と utf8mb4 の違い
utf8: 文字を1〜3バイトで表現します。
utf8mb4: 文字を1〜4バイトで表現します。
*1バイト文字は、一般的なアルファベット半角英数
*2バイト文字は、欧文文字、アラビア文字、ギリシャ文字、キリル文字など
*3バイト文字は、カタカナ・ひらがな・漢字・全角記号、タイ文字、チベット文字など
*4バイト文字は、絵文字、顔文字など
【参考サイト】https://home.unicode.org/
このため、絵文字や顔文字など4バイト文字をutf8に設定したデータベースに入れると正しく表示されません。

画面が[データベース一覧]に切り替わります。

念のため、管理ツールにログインしてみましょう。

管理ツールにログイン

 

[データベース一覧](上図)で[管理ツールログイン]をクリックします。

phpMyAdminログイン画面(下図)が表示されます。

ユーザ名(初期アカウント名)、接続用パスワード(上の手順で設定したパスワード)でログインできます。サーバの選択は、[データベース一覧](上図)の[データベースサーバ]欄に表示されているモノです。

[実行]をクリックしてログインできることを確認しておきましょう。あくまでも念のため。

phpMyAdminにログインする

phpMyAdmin からログアウトするには、画面左上のphpMyAdminロゴ直下にあるアイコン(ドアから外に出るアイコン)をクリックします。

WordPressをインストールしよう

ここまでくれば、あとちょっとです。頑張りましょう。

サーバコントロールパネルからクイックインストール

サーバコントロールパネルにログインして、左の操作メニューの[便利なツール]パネルにある[サーバコントロールパネルにログインし]をクリックします。

[ビジネス]プランと[ビジネスプロ]プランでは、[サーバツールの設定]パネルの中にあります。

次に[ブログ]リンクをクリックします。

ブログのリンクをクリック

画面が、[インストールメニュー]に切り替わりますので、[WordPress]リンクをクリックしましょう。

ワードプレスのインストール

[WordPressのインストール]画面に変わります。

ライセンスとインストール規約(免責事項)を確認しておいてください。

クイックインストール詳細設定

確認: 上述のライセンスとインストール規約に同意する意思確認です。同意するならチェックしましょう。同意しないと先には進めません。

インストール先: インストール先のURLをプルダウンから選択します。このサーバにドメインを複数設定している場合には、プルダウンに選択肢が表示されます。
それに続く入力フィールドに、WordPressをインストールする場所(ディレクトリ)を指定します。
[wp]というディレクトリ名にするケースが多いように思いますが、wp以外の任意のディレクトリ名を入力しても構いません。

データベース: 先の手順で設定したデータベースを選択します。
データベースを複数設定している場合は、プルダウンで選択くできます。

データベースのパスワード: パスワードを入力します。

データベースの接頭語を入力してください: 任意の文字列で構いませんが、接頭語はワードプレスに使用するデータ・テーブルをまとめるための符号となります。(もしもこの接頭語を忘れたとしても後から調べられますので、初期設定で表示された文字列をそのまま使うのが良いでしょう。

データベースの接頭語
1つのデータベースを複数のWordPressで使うことができます。データベースの接頭語は、どのデータがどのワードプレスサイトのものなのかを識別するために使われます。このため、1つのデータベース内で重複する接頭語を使うことはできません。

[インストール]をクリックすると下図の画面に切り替わります。

[アプリケーションの設定へ進む]をクリックしましょう。

アプリケーションの設定

WordPressサイトの基本情報を入力しよう

WordPressの「ようこそ」画面に切り替わります。

画面にも書いてある通り、この画面で入力する内容は後で変更できます。

しかし、この画面の次のステップでインストール後のWordPressにログインしなければなりませんから、ユーザ名パスワードメールアドレスは忘れないように書き留めておくことをお勧めします。
(余談:「次の画面でログインできないんです!」というご相談が少なからずあるので。)

各項目については、以下で説明しますね。

WordPressへようこそ

サイトのタイトル: サイトのタイトルを入力します。
titleタグの一部にもなりますので、SEOの観点から重要な要素です。よく考えてタイトルをつけましょう。

ユーザ名: ユーザ名を入力します。
この画面で入力するユーザは管理者権限が付与され、サイト全体の管理ができるスーパーユーザです。
編集者や寄稿者、閲覧者など別の権限を付与したユーザをWordPressをインストールした後に追加することもできます。

パスワード: 自動的に初期値が表示されます。初期値をそのまま使うこともできますし、覚えやすいパスワードに書き換えてもよいです。
パスワードを書き換えると、そのすぐ下にパスワードが強力かそうでないかが表示されます。半角英数記号を組み合わせて、できるだけ強力と判定される文字列を入力するようにしましょう。
強力ではないと判断された場合は、そのことを理解しているという意思確認にチェックを入れれば登録自体は可能です。(安全性の面からおすすめはしませんが。)

メールアドレス: WordPressからの通知が送信されてくるアドレスです。

これらを入力したら、[WordPressをインストール]をクリックしましょう。

WordPressにログイン

画面が下図のログイン画面に変わります。

インストール時(上の手順)で入力したユーザ名またはメールアドレスとパスワードでログインしましょう。

WordPressにログイン

ダッシュボードが表示されます。

これでインストールが完了です。

WordPressからログアウトする場合は、右上(下図赤枠)の箇所をクリックしてください。
表示される小さなウィンドウの中に、ログアウトがあります。

WordPressダッシュボード

以上 さくらインターネットでWordPressをクイックインストールする手順でした。

ご参考にどうぞ。

次のステップはこちらをどうぞ♪

 

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