人やモノなど不要な要素を消したい
観光地で撮影した写真に通りすがりの人が入ってしまった…。これを消したい!
これが今回やりたいこと。
背景がシンプルか複雑かによって作業時間は異なりますし、不要な被写体を消す方法はいくつかありますが、私がこのサンプル画像をレタッチした簡単にできる方法を説明しますね。
大まかな作業の流れは以下の通り。
では、ステップごとの説明です。
Step 1 消したい被写体を選択する~ペンツールで作業用パスを作成
このサンプルで削除したい人物は背景や前面の被写体との境目が単純ではないので、ペンツールを使って範囲を選択することにします。
もっとシンプルな画像なら、投げわツールで大まかに選択範囲を指定してもOKです。
ペンツールを使って消す被写体をぐるりと囲みます。
消したい被写体の少し外側を囲むようにします。
一周してパスを閉じたら、[パス]のタブを開き、下に表示される点線の丸をクリックし、「作業用のパス」に変換します。選択範囲が点線で囲まれた状態になります。
Step 2 パッチツールで大まかに消す
[パス]から[レイヤー]タブに切り替えます。
ツールウィンドウで[パッチツール]を選択します。
キーボードが半角英数入力モードになっていれば、[j]キーをクリックしてパッチツールを選択することもできます。
レタッチ作業をスピードアップするショートカットはこちらを参考にしてください。

点線で囲まれた選択範囲をクリックして左右にドラッグすると、選択範囲の部分がスライドして選択した人物が消え、背景の別の場所が選択範囲内に表示されます。
Step 3 コピースタンプツールで仕上げる
パッチツールで通行人を消した直後はこんな感じです。
塀の後ろの植物や座っている男性の頭上左側が不自然ですよね。ここからさらに修正を加えていくので、とりあえずこんな感じでOK。
[Ctrl] + [d]で選択範囲を解除します。
次に、ツールウィンドウで[コピースタンプツール]を選択します。
コピースタンプツールは、画像の別の部分をコピーして移植する機能です。
コピースタンプツールの設定は下記を参考にして調整してください。
移植元にポインタを合わせて、[Alt]を押しながら移植元の画像をサンプルします。
次に移植先(例えば、上記サンプル画像では塀の後ろの植物でぼんやりしている箇所)にポインタを移動し、左クリックします。
不自然な個所がなくなるまで、サンプル→移植の作業を繰り返します。
下の画像はまだ作業途中のものですが、上の画像と比べると不自然さは解消されていることがわかります。
以上 写真から不要な被写体を消す方法を説明しました。
試してみてね♪
その他のレタッチ方法も説明しています。参考になさってください。
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