Thunderbird は、Mozilla Foundation (モジラ・ファウンデーション/モジラ財団)が統括するオープンソースソフトウェアのひとつで、無料、オープンソース、クロスプラットフォームのアプリケーションです。
Thunderbirdは、メールクライアント機能の他にもニュースフィードの管理、チャット、ニュースグループ機能も搭載しています。
FireFoxも、Mozillaが提供するウェブブラウザです。
Thunderbirdのダウンロード、アカウント追加の手順について説明します。
あわせて、メール受信のPOPとIMAPについても触れますね。
Thunderbirdとは
Thunderbirdは、Thunderbird Council が管理・監督するオープンソースのプロジェクトで、公式サイトからサンダーバード アプリケーションをダウンロードすればだれでも無料で使える多機能電子メールアプリケーションです。
Thunderbirdをダウンロードする
Thunderbird公式サイトにアクセスし、[無料ダウンロード]をクリックしましょう。
[無料ダウンロード]をクリックするだけで、自動的にサンダーバードのセットアップ実行ファイルが自動的にダウンロードされます。
また、Thunderbird公式サイトではダウンロード後も寄付を受け付けていますので、実際に使ってみて「これは便利!」と思ったら寄付を送金してプロジェクトを支えましょう。
Thunderbirdをインストールする
ダウンロードしたセットアップファイルをダブルクリックすると、インストールが実行されます。
パソコンの指示に従ってインストール手順を完了しましょう。
あとは、メールアカウントを設定するだけです。
Thunderbirdにメールアカウントを追加する手順
Thunderbirdを起動してアカウント設定を開く
Thunderbirdのインストールが終わると、デスクトップに「Mozilla Thunderbird」のショートカットができます。
このショートカットをダブルクリックして、Thunderbirdを起動しましょう。
画面右上のハンバーガーメニュー(三本線)をクリックし、「アカウント設定」を選択します。
次に、画面左下の「アカウント操作」をクリックし、「メールアカウントを追加」を選択しましょう。
既存のメールアドレスのセットアップに入力する(POPとSMTP/POPとIMAP/SSL対応についても)
下図の通り「既存のメールアドレスのセットアップ」ウィンドウが表示されます。
あなたのお名前、メールアドレス、パスワードを入力します。
パスワードを記憶するにチェックを入れ、[手動設定]をクリックします。
ウィンドウ下方に「受信サーバ」と「送信サーバ」の設定項目が表示されます。
メールサーバ管理者またはレンタルサーバから提供されたメール設定情報をもとに、各項目を入力しましょう。
入力後、[完了]をクリックします。
入力項目について説明します。
項目 | 受信サーバ | 送信サーバ | 備考 |
---|---|---|---|
プロトコル | POP3 | SMTP | 受信サーバが「IMAP」と表示されている場合は、プルダウンで「POP3」を選択する(注1)(注2) |
サーバ | POP3(受信)サーバ名 | SMTPサーバ名 | |
ポート番号 | 995 | 587 | メール送受信プロトコルにSSLが導入されているサーバのポート番号(注3) |
SSL | SSL/TLS | STARTTLS | 受信サーバ・送信サーバのSSL接続方式 |
認証方式 | 通常のパスワード認証 | 通常のパスワード認証 | |
ユーザ名 | メールサーバへのログインID | メールサーバへのログインID |
セキュリティ例外の追加
送受信サーバの設定情報を入力して[完了]をクリックすると、「セキュリティ例外の追加」が表示される場合があります。
原因は後述しますが、「セキュリティ例外の追加」が表示されたら、下図を参照に例外を承認しましょう。
[証明書の取得]や[キャンセル]をクリックするとメールの送受信ができなくなってしまいますので、「次回以降にもこの例外を適用する」をチェックし、[セキュリティ例外を承認]をクリックします。
その後、[完了]をクリックします。
セキュリティ例外の追加が表示される原因
メールの送信者と受信者以外の第三者がメールを傍受するなどのハッキング被害を受ける可能性があるため、ネットを介してメールを送受信するサーバが正当なモノか否かを確認するため、サーバは「セキュリティ証明書」を発行して、証明書を持っている相手のみ通信を可能にするようにしています。
セキュリティ証明書が正しくないと判断されると、「証明書が不適切です」と警告表示します。
とは言うモノの、複数の独自ドメインを収容するレンタルサーバの場合、サーバ全体のセキュリティ証明書はしっかりと設定しているものの収容している個別ドメインに対してその証明書がそのまま適用されるわけではありません。
これが原因となって、送信サーバ・受信サーバに独自ドメインを設定すると証明書の確認ができずエラーが起きるということもあるというわけです。
信頼性の高いレンタルサーバを使っているのであれば、「例外処理」を追加すればこの警告を解消できることになります。
テストメールを送信して、メール稼働状況を確認する
上述の手順で[完了]をクリックすると既存のメールアドレスのセットアップウィンドウが消え、「アカウントの設定」画面に戻ります。
左ペイン(画面左の一覧)に追加したメールアカウントが表示されます。
「アカウント設定」画面の中央に、「規定の差出人情報」を入力する欄が表示されます。
差出人の名前、メールアドレス、返信先、組織を設定できます。
メールの署名もこの画面で設定できます。
必要に応じてこれらの項目を入力したら、「アカウント設定」画面を[x]で閉じましょう。
最後に、Thunderbirdに設定したメールアカウントが正常に稼働しているかどうかを確認しましょう。
今設定したメールアカウントで新規メールを作成し、今設定したメールアドレス宛にテストメールを送信します。
つまり、自分から自分宛にメールを送信するということです。
このテストメールが設定したメールボックスで受信できれば、Thunderbirdへのメールアカウントが正しく設定されたと確認できます。
上述の手順で「セキュリティ例外の追加」を承認すると出てこないと思うのですが、テストメール作成時に再び「セキュリティ例外の追加」ウィンドウが表示されてしまったら、「次回以降にもこの例外を有効にする」をチェックし、[セキュリティ例外を承認]をクリックしましょう。
以上 Thunderbirdにメールアカウントを追加する手順の説明です。
ご参考になれば幸いです♪