Excel:エクセルで複数のプルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)を連動する

エクセルで複数のプルダウンメニューを連動する方法 Excel

エクセルのプルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)は入力ミスを防ぐことができますし、作業効率が高まるので時短にもなりますよね。

今回は、2つのプルダウンメニューを連動させる方法を解説します。

1つめのプルダウンメニューで選択したデータに応じて、2つめのプルダウンメニューに表示する内容を絞り込むことができます。

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複数のプルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)を連動するための準備:リストに名前を付ける

プルダウンメニューに表示するリストとプルダウンメニューを埋め込むシートを作成する

今回のサンプルでは、「エリア」を選択したときにそのエリアの属する「都道府県名」を選択できるようにしたいと思います。

Sheet 1のA列にエリアを、B列以降に都道府県名を入力しました。

プルダウンメニューに表示するリストを作成する

次に、プルダウンメニューを埋め込むシートを Sheet 2として追加します。

1行目に「エリア」と「都道府県名」と入力しておきます。

プルダウンメニューを表示するシートを追加する

ひとつめのプルダウンメニューに表示する項目に「名前」を付ける

最初のプルダウンメニューに表示する選択肢(下図サンプルでは「エリア」列)に「名前」を付けます。

表示する選択肢(A2からA11の北海道から沖縄まで)を選択した状態で、「数式」タブを開き、「名前の定義」を選択します。

ひとつめのプルダウンメニューを作る

「新しい名前」のダイアログボックスが表示されたら、「名前」の欄に適宜名前を入力しましょう。
下図のサンプルでは、「エリア」と入力しました。

他の項目は表示されたままにして、[OK]を押します。

ひとつめのプルダウンメニュー部分に「名前」を付ける

ふたつめのプルダウンに表示する項目に「名前」を付ける

次に、ひとつめのプルダウンメニューに表示する項目とそれに連動するプルダウンに表示する項目をすべて選び、「数式」タブを開き、「選択範囲から作成」を選択します。

ふたつめのプルダウンに表示する項目を設定する

次に表示される「選択範囲から名前を作成する」ダイアログボックスで、「左端列」だけをチェックします。

下図のサンプルでは、A2からI11までのセルを選択していて、それぞれのエリア(A列)に対応する都道府県名の一覧(B列からI列まで)に「名前」を設定したいので、左端列(A列)に入力された文字列を各行の名前として設定することになります。

[OK]を押して「選択範囲から名前を作成する」を閉じましょう。

ふたつめのプルダウン表示項目は選択範囲から名前を作成する

連動するプルダウンメニューを設置する

上の手順でそれぞれのプルダウンメニューに表示する項目の設定が終わりました。

それでは、連動するプルダウンメニューを設置していきましょう。

ひとつめのプルダウンメニューを設置する

先にプルダウンメニューを表示するために作っておいたシート(Sheet 2)を開き、ひとつめのプルダウンメニューを設置するセル(下図サンプルではA2セル)を選択します。

「データ」タブを開いて、「データの入力規則」を選択しましょう。

ひとつめのプルダウンメニューを設置する

「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されます。

「入力値の種類」で「リスト」を選択すると、下の方に「元の値」欄が表示されます。

ひとつめのプルダウンメニューに表示したい部分(準備段階で「エリア」という名前を付けた部分)を「元の値」として選択します。

選択する方法は、2通りあります。

  1. 「元の値」欄に「=設定した名前」を直接入力する
    今回のサンプルは、ひとつめのプルダウンメニューに表示する項目として「エリア」という名前を付けましたので、「=エリア」と入力しました。
    この時、「=」は必ず半角で入力してください。全角で入力するとプルダウンメニューが正しく表示されません。
  2. 表示項目リストを作成したシートを参照してクリック&ドラッグで入力する
    「元の値」入力欄をフォーカスしている状態(カーソルが点滅している状態)で表示項目リストを作成したシート(今回のサンプルではSheet1)をクリックし、ひとつめのプルダウンメニューに表示する項目をクリック&ドラッグします。
    「元の値」として上述の準備段階で付けた名前が表示されればOKです。
    「元の値」欄にフォーカスしていないと別シートに移動できないので注意しましょう。

データの入力規則を設定する

[OK]を押すと、上述の手順で設定したひとつめのプルダウンメニューが表示されます。

セルの右横に表示される▼を展開して、思い通りの項目が表示されることを確認しましょう。

ふたつめのプルダウンメニューを設置する

ひとつめに連動するふたつめのプルダウンを設置するセルを選択し、「データ」タブを開いて「データの入力規則」を選択します。

ふたつめのプルダウンを設置する

「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されます。

「入力値の種類」で「リスト」を選択し、「元の値」欄には「=INDIRECT(参照文字列)」を入力します。

今回のサンプルでは、A2に設置したプルダウンメニューで表示される文字列を参照してB2に表示するプルダウン項目を絞り込みたいので、「元の値」として「=INDIRECT(A2)」と入力しました。

データの入力規則の元の値にINDIRECTを使う

[OK]を押すと、下図の通り「元の値はエラーとして判断されます。続けますか?」と確認ダイアログが表示されます。

[はい]を押しましょう。

元の値はエラーと判断されますという確認ダイアログ

これで、ひとつめに連動するプルダウンメニューの設置は完了です。

ひとつめに連動するプルダウンメニューの設置完了

連動するプルダウンメニューを他のセルにも適用する

設置した2つのプルダウンメニュー(今回のサンプルはA2とB2)を選択し、B2の右下に表示される「+」をクリックして下の方までドラッグします。

これで、A2に設置したプルダウンメニューとそれに連動するB2のプルダウンメニューがオートフィルされます。

連動するプルダウンメニューを他のセルにも適用する

仕上がりは、こんな感じ。

オートフィルでコピーしたセルに、連動するふたつのプルダウンメニューが適用されます。

オートフィルで連動するプルダウンメニューがコピーできる

プルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)をキーボードで操作する方法

プルダウンメニューは便利なのですが、入力項目が多い場合など、キーボードから手を放してマウスやタッチパッドを操作するのはちょっと面倒くさいですよね?

キーボードだけでドロップダウンメニューを展開したり選択項目を移動したりする方法も書いておきますね。

キーボードから手を放さずに操作できるので、便利ですよ~。

やりたいこと キーボード操作
プルダウンを展開する [Alt] + [下向き矢印]
プルダウンメニューを上下に移動する [下向き矢印] または [上向き矢印]
選択中の項目を確定する [Enter]
プルダウンメニューの一番下まで移動する [Ctrl] + [end]
プルダウンメニューの一番上まで移動する [Ctrl] + [home]

以上 複数のプルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)を連動させる手順の説明でした。

ご参考になれば幸いです♪

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