エクセルの作業効率をアップする便利なショートカットをご紹介します。
エクセルなら、[Ctrl] + [Enter] で選択した範囲内に同じデータを一括入力できます。
残念ながらこのショートカットは Googleスプレッドシートでは使えません。
単純に同じデータを選択したセルに一括入力する手順
同じデータを複数のセルに一括入力するためには、まず、データを入力するセルをあらかじめ選択しておきます。
次に、アクティブなセル(選択範囲内で白く表示され、データを入力できるセル)にデータを入力します。
下のサンプルでは、アクティブセルに「a」と入力しました。
入力後、[Ctrl] + [Enter] を押します。
下図の通り、選択範囲内のすべてのセルに「a」が一括入力されました!
データを一括入力するセルは、隣接していなくても大丈夫です。
例えば、下図のように入力すべき範囲を選択したとしても…
アクティブセルにデータを入力後[Ctrl] + [Enter] で一括入力できます。
[Ctrl] + [Enter] は関数の一括入力に超便利!
私が[Ctrl] + [Enter]が超便利だと思う理由を説明しましょうね。
今回は、ショップの月別売上集計表をサンプルとして使ってみます。
1月から5月まで、商品カテゴリごとの売上をまとめた表です。
[Ctrl] + [Enter]を使って1月から5月(G2からG7)までの合計を一括入力してみましょう。
合計を表示する欄(下のサンプルではG2からG7まで)を選択しておきます。
クリックアンドドラッグで範囲を選択すると、G2がアクティブセル(選択範囲内で白く表示され、データを入力できるセル)になります。
アクティブセルに合計を計算するsum関数を入力します。
B2からF2までの合計を計算したいので、入力する関数は「=sum(B2:F2)」ですね。
入力後、[Ctrl] + [Enter]を押します。
G2からG7まで、月ごとの合計が表示されました。
[Ctrl] + [Enter]が便利なのは、関数を一括入力すると合計する範囲を適切に判断して関数を代入してくれるだけでなく、もともと設定してあったセルの書式設定には影響しないということです。
今回のサンプルのような場合、G2にsum関数を入力して、オートフィル(すでにセルに入力されている式や値を参考に、自動的に連続したセルの式や値も埋める機能)を使ってG7セルまでドラッグして関数をコピーするケースが多いと思います。
オートフィルを使うと、G7にあらかじめ設定した罫線が消えてしまいます。
しかし、[Ctrl] + [Enter]を使えばあらかじめ設定した書式には影響せず、罫線も消えることはありません。
あわせて、B2からF2までアイテムごとの売上合計も[Ctrl] + [Enter]で一括入力してみましょう。
失敗例も含めて。
上で説明したのと同じ手順で、一括入力したい範囲(B7からF7まで)を選択しておきます。
B7に合計を求めるsum関数を入力しました。
で、ここからが失敗例。
[Ctrl]を押さずに、うっかり[Enter]だけを押してしまいました!
アクティブセルは次の入力セル(下図サンプルではC7)に移動し、C7からF7には何も入力されていません(><)
[Ctrl] + [Enter] を使い慣れていないと、無意識のうちに[Enter]だけを押してしまうというのはよくあるケースです。
やり直しの手順を説明します。
先に入力したsum関数はそのままでよいので、再度一括入力をしたいセルの範囲を選択しなおします。
下図のサンプルでは、B7からF7までです。
選択しなおすとアクティブセルは選択範囲の最先頭セル(下図サンプルではB7)になります。
この状態で、[F2]キー(機種によっては、[fn](ファンクションキー)と[F2]を同時に)押します。
エクセルでセルを選択して[F2]を押すと、そのセルは「編集」モードになります。
つまり、入力途中で確定前ということです。
合計関数を入力したセルが「編集」モードになっていることを確認して、[Ctrl] + [Enter]を押しましょう。
結果は下図の通り、C7からF7まで、合計が表示されました。
めでたし、めでたし。
以上 [Ctrl] + [Enter]で選択したセルにデータや数式を一括入力する手順の説明でした。
ご参考になれば幸いです♪